ALD装置 AD-10P
オープンロード式ALD装置

概要

本装置は、原子層堆積(ALD: Atomic Layer Deposition)法による薄膜形成が可能なオープンロード式ALD装置です。成膜には下部ステージの加熱を利用したサーマルALD法と独自のプラズマソースを用いたリモートプラズマALD法を採用しており、酸化膜や窒化膜、導電性膜など多様な膜種が成膜可能です。有機金属原料と酸化剤などを交互に反応室に供給し、表面反応のみで成膜することで、優れた膜厚制御性、面内均一性、ステップカバレージを実現します。原料を数百msec以下のパルス供給をすることで原料のロスを減らし、成膜効率を向上させています。

特長

  • 数十msecオーダーのパルス供給することで原料のロスを減らし、成膜効率を向上しています。
  • 反応室内壁に密着するインナーウォールヒーターが反応室内の温度ムラを抑えます。
  • 複数の原料ガスが混合しないよう内部構造を工夫しているため、パーティクルの発生を防ぎ、ピンホールのない膜が成膜できます。

応用例

  • 次世代パワーデバイスのゲート酸化膜、パッシベーション膜
  • MEMS等の3次元構造体への均一な成膜
  • レーザー共振器端面への成膜
  • カーボンナノチューブの保護膜

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