環境方針
当社は、2006年6月に「環境方針」を制定し、自社の活動・製品の環境への負荷軽減と環境保全活動に向けて積極的かつ継続的に取り組んでおります。
- 環境方針の周知徹底
環境方針を全社員に周知します。また、協力会社へも周知し、理解と協力を要請します。 - 環境教育を推進し、全社員の環境意識の向上を図ります。
- 環境関連法規の遵守
法規制、条例およびその他の要求事項を遵守します。 - 環境重視の製品開発
環境に調和するプロセス開発に取り組むとともに、それを活かした製品においては、製造から廃棄に至るまでを考慮した環境負荷軽減型の製品開発に努めます。 - グリーン調達
調達する原材料、部品について、環境影響を考慮するよう調達先に働きかけます。 - 環境負荷の軽減
エネルギーの効率的な利用および3R(リデュース・リユース・リサイクル)に積極的に取り組み、環境負荷の軽減に努めます。 - 全てのサムコ製品は省エネルギー、省スペースを基本に製造・販売を行い、環境負荷の軽減に努めます。
気候変動への対応
(TCFD宣言に基づく情報開示)
1. 戦略
気候変動に係るリスク及び機会・自社の事業活動や収益に与える影響について評価・分析し更なる環境負荷低減を進めるべく、代表取締役社長を委員長とする「ESG委員会」を2022年8月に設置いたしました。
取締役会は同委員会の活動報告を受けて、当社の気候変動に関するリスク・機会及びこれらに対する対策の状況を把握し、これによる財務への影響や中長期経営計画への影響、更なる環境負荷低減への取り組み等に対する検討を行っております。
現状の主な取り組みテーマは以下の通りです。
| 製品容積の減少 | 半導体製造装置の製造現場では、多大な電力を要するクリーンルームでの効率的な装置配置が不可欠です。そのためには、フットプリントの削減が重要なポイントとなります。更に小さなサイズの装置とすることで納品時における移送コストの削減を行うことができます。 |
|---|---|
| 消費エネルギーの削減 | より少ない電力消費で当社装置を稼働できるよう省電力が可能となる部品の選択や構成の見直しなどを恒常的に行ってまいります。 |
| 会社が排出する温室効果ガスの排出量削減 | 当社の業務活動における電力消費及び研究開発に使用する温室効果ガス(フッ素系ガス)の排出量削減を目指した取り組みを行ってまいります。 |
| グリーン調達 | 当社では、環境に配慮した原材料・部品を優先的に調達するグリーン調達を、調達先企業と協力して推進しております。 |
| 廃棄物の削減 | 事業活動に伴い排出される廃棄物の量の削減・リサイクル製品の利用促進に継続的に取り組んでおります。 |
2. リスク管理
「ESG委員会」において、省エネに関する社内各部署の取り組みや、各建屋別の電力データを毎期測定し、電力使用量・CO2排出量の推移をモニタリングし、削減策の検討・社内各部署への指示などを実施いたします。今後、当該リスクにかかる影響を把握・分析するとともに、統合的リスク管理の枠組みにおける管理態勢の構築を検討してまいります。
3. 指標及び目標
(会社が排出する温室効果ガスの排出量削減)
当社第46期(2025年7月期)の温室効果ガスの排出量*は912トン(前期比84トン増)・売上高(億円当たり)の排出量は、9.8トン(前年比0.3トン増)でした。前年比増加の要因は、電力使用による排出量は前期と同水準で推移した一方、温暖化係数の高い特殊ガスの購入が当上半期に集中したことによります。なお、目標数値については、前年度実績の100%以下としております。また、温室効果ガスの排出量削減以外の取組に対する目標設定や進捗状況の開示につきましては、今後の課題として検討中であります。
*当社京都地域における生産・研究開発・営業活動に係る電力消費のCO2排出換算量及び研究開発に使用するフッ素系ガスの合算量