プラズマとは

身近なプラズマ

 学術的な定義では「自由に運動する、正負(+-)の荷電粒子が共存して電気的中性になっている物質の状態」を表しますが、プラズマとは、要するに原子の壊れた状態です。その状態を作り出す方法はいろいろあります。
 自然界でもよく起こるのは、原子に放射線を浴びせて電子をはじき飛ばし、プラズマを発生させる方法。空に輝く太陽は、水素が融合するとき生み出す膨大なエネルギーを宇宙空間に放出し、私たちの地球をあたためてくれます。
 オーロラは、太陽から届く放射線(太陽風)が地球の磁力線にとらえられ、大気中の酸素や窒素などの原子と衝突してプラズマとなった姿です。また、強い電界によってプラズマを生み出す実例がカミナリです。プラズマとマイナスの電極を離して電圧をかけると、1cmあたり約1万ボルト、つまり電極の間が1mなら100万ボルトで放電プラズマが発生します。このスケールを巨大化したものがカミナリなのです。
 もちろん毎日の暮らしのなかでもあらゆるところでお世話になっています。例えば、最も身近なものでは蛍光灯やネオンサイン。ガラス管の中に発生した"グロー放電プラズマ"のおかげで、明るい暮らしができるのです。このほか電子とイオンが完全に電離した"熱プラズマ(高温プラズマ)"は、物質加工に用いられています。プラズマジェットやアークプラズマと呼ばれるプラズマトーチは、高温のプラズマで金属の精錬や溶接などを行い、工業分野で広く利用されています。
 まさに現代は、プラズマなしでは暮らしていけない時代といっても過言ではありません。

プラズマとは