ニュースリリース

2013年

2013年04月11日

米国シリコンバレーの研究開発拠点を移転拡充

 当社は、2013年4月15日付けで米国シリコンバレーのオプトフィルムス研究所(所長:取締役常務執行役員 ピーター・ウッド)を移転拡充し、研究開発体制を強化する。


 当社は、新材料の研究や高付加価値で競争力の高い製品の開発にはグローバルに研究開発拠点を持ち、現地での最先端技術に関する交流が重要と考え、京都市内の研究開発センター、米国オプトフィルムス研究所、英国ケンブリッジ大学内のケンブリッジ研究所の世界3極で研究開発活動を展開している。今回、移転拡充するオプトフィルムス研究所は、当社が1987年に日本のベンチャー企業としては初めてシリコンバレーに開設した研究所であり、これまでダイヤモンド薄膜やカーボンナノチューブ、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)、電極材料などの炭素系材料の研究や薄膜形成装置の開発を担ってきた。また、最新の技術情報の収集や北米での企業、大学機関との共同研究の窓口としても重要な役割を果たしてきた。


 当社は、事業拡大のため研究開発体制の強化には民間企業の研究所やベンチャー企業が集積するシリコンバレーに位置する同研究所での研究開発の比重を高めることが最も有効と判断し、同研究所を同じサニーベイル市内でこれまでの約2倍の広さ(600m²)の建屋に移転する。新拠点は、CVD装置やドライエッチング装置、洗浄装置、各種薄膜測定装置などを有するデモルームを備えており、従来からの炭素系薄膜材料の研究を継続するほか、新規にMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)加工を応用したヘルスケア分野にも注力する。研究員の現地採用も進め、10名程度(現在6名)までの増員を計画している。
 また、シリコンバレーとともに米国東海岸(ノースカロライナ州リサーチトライアングルパーク)でも営業担当者を増強し、販売面でも体制を強化しており、新拠点のデモルームの活用で北米での受注拡大も狙っていく。


 シリコンバレーは、半導体以外では近年、IT、データストレージ、バイオ、医療など様々な分野の企業やイノベーティブな人材が集まっており、これらの企業との連携を積極的に行い、新規事業の創出にも新拠点を活用していく考えである。また、2~3年後には新規分野の北米での売上10億円程度を見込んでいる。

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オプトフィルムス研究所 新社屋
新住所:1227 Innsbruck Dr., Sunnyvale, CA 94089, USA